武豊マテラスカイ「新・坂路王」ついに本格化!? 超抜タイム”爆走”も陣営が自信を深める「進化」の跡
今週末の根岸S(G3)に出走するマテラスカイ(牡5歳、栗東・森秀行厩舎)が24日、最終追い切りを行い、さすがの動きを披露。「新・坂路王」が貫禄を見せつけた。
まさに本格化をうかがわせる動きだ。栗東の坂路を駆け上がったマテラスカイは4ハロン51.7秒の好時計。併せ馬を約5馬身後方から追走したが、最後は余裕たっぷりの先着を果たした。
これには陣営も「楽にいい時計。動き、息遣いともに問題ない」と好感触。特筆すべきは理想的なラップ推移だ。51.7秒の好タイムながら、ラスト2ハロンも12.4秒‐12.1秒と最後まで失速せずに駆け抜けた。
「逃げ馬のマテラスカイにとって、最後までしっかり走れていることに『進化』の跡を感じます。坂路でもともと抜群の時計が出る馬ですが、以前は好タイムでも最後に失速するシーンが目立ちました。それが昨年末ごろから改善されて、折り合いがつくようになってきましたね」(競馬記者)
昨年のJBCスプリント(G1)の最終追い切りでは、坂路で4ハロン50.3秒とまさに秋の大目標へ向かう”メイチ”の時計を叩き出したマテラスカイ。だが、ラストは13.0秒と失速。レースでも果敢にハナを奪って最後まで粘ったものの、グレイスフルリープにクビ差捉えられる惜しい2着だった。
「今回の一週前追い切りは、抜群の動きでした。50.7秒を叩き出しながら、ラストも11.9秒と素晴らしい伸び。この追い切りがあったから、陣営も今週の最終追い切りでは『反応を確かめる程度』とのこと。それであの時計が出るんですから、本当に動きますよね」(同)