JRA東京新聞杯(G3)「筆頭」サトノアレス「真の力」? ここでは「格上」だが
レースの着はともかく、使うごとに着実に力をつけていったのがサトノ軍団の1頭サトノアラジン。安田記念でG1を初制覇したのは6歳春だった。サトノアレスにもサトノアラジンのような成長力を期待しよう。朝日杯FSの一発で終わったと見るのは早計だろう。問題は目の前の東京新聞杯。
昨年の57キロから1キロ減の56キロは明らかに有利。昨年は先にスパートしたリスグラシューに届かなかった。今年、直線で先頭に踊り出すのが57キロのタワーオブロンドンまたはロジクライになるのか、あるいは同斤のレイエンダやインディチャンプになるのか、それはレース展開次第だろう。しかし、昨年と違って56キロのサトノアレスがゴール板でライバルたちの先頭に立てる可能性はある。
今年のメンバーを見渡せば、昨年のリスグラシューのようにG1レースで3度の2着があった抜けた格上馬がいないのは事実。サトノアレスこそ格上馬と言える。
今回の鞍上は昨年の東京新聞杯と同じ柴山雄一騎手。このコンビは3戦1勝、2着2回という高相性だ。陣営も「乗り慣れたジョッキーなので巻き返しを期待したい」と意欲的なコメント。昨年以上の好レースをしてほしい。