JRA「本領」ディープ産駒高額牡馬続々勝利。今年も「終わってみれば」はある?
昨年は勝ち負けを繰り返したが、前走のきさらぎ賞(G3)でついに真価を発揮。2番手でレースを進めたダノンチェイサーは、最後の直線で逃げたランスオブプラーナを交わし、後続に2馬身差をつけて優勝。重賞初制覇を飾った。
騎乗した川田将雅騎手はレース後に折り合いに課題があると感じていたものの、「この馬としては、よく我慢したなかでいいリズムで走ることができました」と明かす。力むところがあるため、「長い距離は大変だと思いますが、今日は1800mをしっかりと勝ち切ってくれました」と独特の言い回しで愛馬をたたえた。
「牡馬クラシックで本命視されているアドマイヤマーズはダイワメジャー産駒で、ホープフルSを勝ったサートゥルナーリアの父はロードカナロアです。ここまでディープインパクト産駒は、牝馬では2歳女王ダノンファンタジーや牡馬相手に結果を残したグランアレグリアなどがいたものの、牡馬では一歩遅れをとっている印象がありました。ですが、いよいよ本領発揮ですね。
近年はハービンジャーやロードカナロアらの産駒が台頭してきたこともあり、”種牡馬ディープインパクト1強状態”にも終焉の兆しを感じる声もありました。ですが、昨年も日本ダービー(G1)をワグネリアンが勝ち、菊花賞(G1)もフィエールマンが優勝し、産駒がクラシックで結果を残しています。今年も終わってみれば、『結局ディープインパクト産駒』ということも十分ありえますよ」(競馬誌ライター)
ディープインパクト産駒は、今年も牡馬クラシックで勝利を収めることができるのだろうか?