JRAクイーンC(G3)「善戦確実」ビーチサンバの成長力は? 福永祐一「前週重賞制覇」舞台
馬が陣営の期待どおり成長していれば、クロノジェネシスとのクビ差を逆転できる可能性もあるだろう。しかも、今回はクロノジェネシス55キロに対してビーチサンバ54キロというアドバンテージもある。
そのうえ、福永騎手は同じ舞台である先週の東京新聞杯(G3)でインディチャンプに騎乗、絶妙の手綱さばきで優勝した。今週も好騎乗が期待できる。ビーチサンバにはそれに応えられるレースの上手さがある。
不安を上げるとすれば、全兄フサイチリシャールが2歳後半から3歳春先にピークを迎えてしまったことだろうか。福永騎手や友道調教師の言葉とは逆に、3歳春に成長が止まってしまう可能性も否めない。ここでの凡走、ここで好走しても次走あたりでの凡走もあり得ることは覚えておきたい。クロノジェネシスの相手をビーチサンバ以外の伏兵に絞る馬券作戦もありだろう。
母フサイチエアデールは明け3歳の初戦、シンザン記念(G3、芝1600メートル)優勝以降強くなったと言える。このレースではビーチサンバが母のように成長できる馬なのかどうか、しっかりと見極めたい。