JRA共同通信杯「絶好調」武豊がネック!? M.デムーロが手を焼いた「暴走王」クラージュゲリエに一抹の不安……
10日に東京競馬場で行われる共同通信杯(G3)。
今年は無敗の2歳王者が始動戦を迎えるとあって、戦前からアドマイヤマーズ一色といった状況だが「打倒・2歳王者」筆頭に挙がっているのが、京都2歳S(G3)の覇者クラージュゲリエ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
前走の京都2歳Sは強い内容だった。スタート直後のダッシュが付かず中団やや後ろからの競馬となったが、勝負どころの4コーナーから先頭集団に取りつく脚は圧巻の一言。狭いところを割って、あっという間に先頭に並びかけると、最後は食い下がるブレイキングドーンとの叩き合いを半馬身制して重賞初制覇を飾っている。
この内容には、鞍上のJ.モレイラ騎手も「将来的にも楽しみですし、これからも期待できる馬だと思います」と太鼓判。京成杯(G3)勝ちのプロフェットを兄に持つキングカメハメハ産駒が、クラシック戦線に大きく名乗りを上げた。
そんなクラージュゲリエの今回のミッションは当然ながら、2歳王者アドマイヤマーズに初めての土をつけることだ。ここ3戦すべて上がり最速の末脚を披露しているだけに、直線が長く広い東京コースなら十分にチャンスがあるに違いない。
だが、記者のトーンがそこまで高くないのは気になるところだ。