JRA共同通信杯「絶好調」武豊がネック!? M.デムーロが手を焼いた「暴走王」クラージュゲリエに一抹の不安……

「能力は高いものがありそうですが、今回その能力を全開できるかは疑問ですね。というのも追い切りの動きが重い……2週前にジャンダルムに遅れたのは仕方ないにしても、先週も条件馬に遅れましたからね。

気性面に課題があって、追い切りからモタれて満足に追えないシーンも。最終追い切りこそ先着して格好はつけましたが、状態面よりも折り合い重視の内容で、いかにも”トライアル仕様”といった印象です」(競馬記者)

 最終追い切りを見守った池江泰寿調教師も、先着を果たしたことに手応えを感じてはいたものの「乗り難しいところもありますから、我慢が利いてくれれば……」と、やはり気性面を気にしている様子だったという。

 陣営が「成長を促しながら1回使ったら放牧というローテーションにしていますが、それがこの馬には合っている」と話している通り、4月の皐月賞(G1)に向けここから始動したのもレース間隔を空けることで一度放牧に出し、気性面をリフレッシュした状態で本番を迎えたいからこそだ。

 さらに今回からコンビを組む武豊騎手にも不安があるようだ。現在、首位と1勝差のリーディング2位と「絶好調」のようにも思えるが……。

「まだまだ幼い面があって調教だけでなく、レースでも気ままなところがあります。3着に敗れた札幌2歳S(G3)でもM.デムーロ騎手が向正面でムチを入れたり、コーナーで膨れたりと、かなり手を焼いている様子でした。その点、日本の騎手よりも短い手綱でがっちりと折り合えるモレイラ騎手は正直、かなり手が合っていたと思います。

武豊騎手の卓越した技術は誰もが認めるところですが、こと馬をがっちり制御する面では剛腕タイプの外国人騎手の方に分がある印象。今回は前に馬を置きにくい少頭数ですし、折り合い面で苦労するようなら思わぬ暴走、凡走もあり得るかもしれません。昨年のリスグラシューのこともありますし、武豊騎手にとっては結果で見返したいところですね」(同)

 様々な技術が問われるトップジョッキーだけに一長一短があるに違いないが、武豊騎手とモレイラ騎手はそれぞれ日本と香港のNo,1騎手として、何かと比較される間柄だ。

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