JRA福永祐一「イン突き」!? フェブラリーS(G1)ユラノト「得意な型」に持ち込めば……
根岸Sで最内を突いて先頭に立ったように、内目からするすると伸びてくるのが上手だ。フェブラリーSは外枠が有利なレースであり、外から末脚を伸ばしてくる馬が勝ちやすい。ただし、たとえば一昨年、ゴールドドリームが勝ったフェブラリーSでは内目から伸びてきたベストウォーリアが際どい2着になっている。
コーナーのきつい中京競馬場のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)では4角で内がガラ空きになることもあるが、コーナーの緩い東京競馬場では内を狙ってくる馬も少なくない。ユラノトはイン差しが得意。4、5番手でレースを進めれば根岸Sのように自然と内から抜け出すチャンスがあるのではないか。鞍上となる福永祐一騎手も内目からの抜け出しを有力な作戦の1つにしているだろう。
後は直線でどこまで脚を伸ばせるのかが問題となる。前にいるインティに追いつけるのか、後ろからくる差し馬たちを抑えられるのか。そこはマツクニ師の言う叩き効果に期待しよう。明け5歳だが、3歳5月のデビューなので実質的には明け4歳と考えていい。一戦ごとに成長している。
話題の多いフェブラリーSだが、そんなレースこそ穴が出ることもある。ユラノトが穴中の穴になるかもしれない。母コイウタもヴィクトリアMを勝った際には12番人気の大穴だった。