【中山記念(G2)展望】JRA・G1馬5頭! 「ドバイ前哨戦」スワーヴリチャードら超豪華決戦
いよいよ中山、阪神の2連続開催が始まる。春競馬の開幕だ! 24日に開催される中山記念(G2、芝1800メートル)はG1馬5頭が出走予定の超豪華メンバー。レースを展望しよう。
3月末のドバイミーティングに日本馬が参戦するようになると、ここをステップにドバイに向かう馬が目立つようになった。一昨年から大阪杯(G1、芝2000メートル)がG1に昇格したため、大阪杯の重要な前哨戦にもなった。各馬、目標とする大レースは異なるが熱戦が期待できる。
ここを叩いてドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル)を目指すのがスワーヴリチャード(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)。昨年、大阪杯で悲願のG1初制覇を達成、秋競馬の主役と目された。ところが天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)は10着の大敗。ジャパンC(G1、芝2400メートル)は3着だったとはいえ優勝したアーモンドアイから約5馬身差の完敗。思わぬ結果になってしまった。
今年は古馬王者に就くため正念場となる。1週前追い切りは栗東・CWで6F83秒.7-1F11秒7。終いは良く伸びた。庄野靖志調教師は「昨年秋よりも活気を感じます。今はオーラが出ている」とコメント。ここを勝って堂々とドバイに乗り込みたい。ドバイでは最大のライバル、レイデオロとの対決が待っている。
一昨年の秋華賞馬ディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)もここを叩いてドバイターフ(G1、芝1800メートル)へ向かう。昨年はドバイターフ3着、香港C(G1、芝2000メートル)2着と海外遠征で好走。世界で戦えるトップクラスの牝馬であることを証明した。ドバイターフでアーモンドアイと対決するためには、ここでも結果を出しておきたい。
ステルヴィオ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)はマイルCS(G1、芝1600メートル)でG1初制覇。ペルシアンナイトに続き2年連続で3歳馬が優勝したが、馬のタイプもペルシアンナイトに似ている。マイルから2000メートルまでこなせ、この後は大阪杯に向かう。どちらも鞍上予定は1月のフェアリーS(G3)を制し今年も好調な丸山元気騎手。2つ目のG1制覇に向けて好発進したい。