JRA藤田菜七子「涙のファンファーレ」コパノキッキングと示した「可能性」さらなる飛躍への道
競馬に「たられば」は禁物だが、もしペースがもう少し流れれば、コパノキッキングの順位が1つ2つ上がってもおかしくはなかったのでは……そんな思いにも駆られてしまう。武豊騎手がコパノキッキングと菜七子騎手を「封じた」と表現するべきか。
レース後、Dr.コパ氏は「展開は向かなかったね。乗り方は満点」と菜七子騎手を称え「菜七子でブリーダーズCなんていいと思わないか」と今後の展望を語った。日本国内のダートスプリント路線のビッグレースが少ないことから、秋の米「ブリーダーズCスプリント挑戦」の可能性は以前から示している。
「G1に乗って、やっぱり違う景色でした。前半は脚を温存して、しまいを生かしたいと思っていたけど、最後は届きませんでした」「ファンファーレを聞いて、盛り上がりがすごかった。初めて、馬場の中で聞いて泣きそうになりました」とレース後に語った菜七子騎手。文字通り得難い体験を経て、さらなる成長を期待せずにいられない初G1騎乗となった。