【阪急杯(G3)展望】武豊ダイアナヘイローが「淑女」レッツゴードンキと対決! スプリント王に向け好メンバー集結
阪神競馬場の開幕週24日(日)の阪急杯(G3)には、フェブラリーS(G1)への出走を取りやめたレッツゴードンキ(牝7、栗東・梅田厩舎)が出走。直前での出走回避となったことで多少の驚きもあったが、高松宮記念(G1)を目指すこの馬にとっては当然の選択となった。
桜花賞(G1)で優勝、阪神JF(G1)、JBCレディスクラシック(G1)、高松宮記念(G1)、スプリンターズS(G1)で通算2着5回と、出走予定メンバーの中ではトップクラスの成績を持つ。3歳時は気性的な要因と桜花賞(G1)の逃げ切り勝ちでインパクトを残したためその後は逃げ、先行の競馬が多くなったが結果は残せていなかった。4歳以降になり気性面での成長をみせると、本来の形である中団からの差す競馬を取り戻した。6歳となった昨年も勝利こそ17年の京都牝馬S(G3)での1勝のみだが、出走するレースでは上位人気となり2,3着を含む上位争いを展開。まだまだ衰えは見せていない。4年連続の出走を目指す高松宮記念(G1)は昨年、一昨年と連続で2着と悔しい結果が続く。デビュー当初から息の長い活躍を続けているが、年齢的にはチャンスは残り少ないだけに今年こそはリベンジを果たして2つ目のG1タイトルを手にしたいところ。前哨戦となるここでの戦いは結果以上に内容も求められるレースとなりそうだ。重賞で結果を残してきている有力馬や勢いある4歳馬など、本番でもライバルとなる多彩なメンバー相手にどのようなレースをすることができるか。
連覇を目指すダイアナヘイロー(牝6、栗東・大根田厩舎)も注目を集める存在。昨年のこのレースではスタートして先頭に立つと直線ではしぶとい粘りをみせ、外を鋭く伸びてきたモズアスコットやレッドファルクスなどの猛追を凌いでの勝利をあげている。その後は秋のセントウルS(G2)まで苦戦が続いたが、2走前の京阪杯(G3)で復調の気配。内を伸びてきたダノンスマッシュには完敗だったが、直線ではこの馬らしい粘りをみせて3着を確保した。前走の阪神C(G2)では難なく先頭を奪うと、結局1度も先頭を譲ることなく押し切っている。11番人気の低評価とは思えないレースぶりで周囲の評価を覆した。先頭集団で直線を迎えた時は非常に粘り強い走りを見せるため、連覇のカギを握るのはスタートからハナを奪えるかというところになりそう。メンバー的にはハナを主張してくる相手はいなさそうなだけに、自分の走りで重賞4勝目をあげたいところ。ここまでリーディング、先週も「神逃げ」を見せた武豊騎手の手綱さばきにも注目だ。