社台グループのJRA・G1連勝ストップ!藤田菜七子効果で売上爆増、ニュースター誕生にJRAウハウハ!インティ快勝でフェブラリーSは最高の結末!

 フルゲートの16頭にならず、昨年のダート王ルヴァンスレーヴやケイティブレイブ、ウェスタールンド、ミツバなどの強豪が出走しなかったが、懸念された馬券の売上は前年比117.2%、売上150億円超えという2009年以降で最高を記録した。閑散期に行われるダートのG1レースで150億円超えは衝撃的。昨年の128億円から大幅アップであり、昨年の大阪杯とほぼ同じ数字。まさに藤田菜七子効果だ。この成績から「藤田菜七子がG1レースに乗れば売り上げが伸びるから、どんどん乗せた方がいい」という声もあるほど。もしフルゲート16頭で前述の強豪が出走していれば、さらに売上は伸びただろう。

 藤田菜七子とコパノキッキングのコンビは5着に惜敗。最後方から追い込むというのは当初のプラン通りであったが、逃げた馬が勝ちきる展開では追い込むのは厳しいところ。最後の上がり3ハロン35秒2はメンバー中2番目のものだが、1200m戦で見せたような34秒台の脚は使えなかった。懸念された距離適正に関してはやはりギリギリといったところか。何とか5着には来たものの、今後マイルの重賞で勝ちきるには、何かが必要と言えるだろう。それでも初めてのG1レースで5着に健闘した藤田菜七子の騎乗内容は、大きな評価をしてもいいはずだ。

 また、藤田菜七子がG1レースに騎乗したことで、競馬サークル内での女性騎手の扱いに対して評価が上がったという声もある。以前から男性騎手と比較し、女性騎手に対するチャンスが少ないという声があったのも事実。藤田菜七子の存在で多少上向いた感はあるが、これほどの実績馬に女性騎手が騎乗することは過去を見ても例がなかった。それだけにコパノキッキングのオーナーであるDr.コパ氏の英断は大きい。そしてテレビの注目度も多く、ある意味有馬記念に匹敵するフィーバー振り。そして競馬場に来場したファンの数や熱気も尋常ではないものがあった。来場者数は前年比121.8%の6万1141人。藤田菜七子がコパノキッキングで出場しなければ、ここまでの注目にはならなかっただろう。

 同馬はセン馬で種牡馬になれないため、コパ氏が成績に拘りがなければ、よほどのことがない限りこのコンビが解消されることはないはず。藤田菜七子とコパノキッキングのコンビが全国の地方競馬を回れば、それだけで来場者数が増え、馬券の売上にもつながり、競馬のイメージもアップとなる。まさに一石三鳥といえるだろう。今回のフェブラリーSは、それを証明するようなレースでもあった。

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