JRA北村宏司「カムバック」へ過去の”超人たち”の足跡。「長期離脱」「引退危機」数々のアクシデントを跳ね返した不屈の精神
2日の中山1レースで落馬負傷し、戦線離脱を余儀なくされている北村宏司騎手。
頭部外傷、意識障害、右側頭骨陥没骨折の疑いがあるとの報道もあり、心配しているファンも多い。だが、幸いなことに意識ははっきりしており、会話も普通にできるとのこと。
しかし、目の周囲に骨折が見られ、ふくらはぎのケガも重傷だという。関係者の話ではリハビリも含め「復帰までに半年程度は要する」とのことだが、1日も早い回復を待ちたいところだ。
平均時速60kmを超える競走馬。ましてや勝負所の最後の直線となれば、その速度は時速80kmにも迫るという。その上で全力プレーを試みている騎手がどれだけ危険な職業であるか、競馬ファンなら誰もが知るところであり、「落馬負傷」は騎手にとって切っても切り離せない忌まわしいアクシデントと述べる他ない。
しかしその一方、多くの騎手たちは重大な落馬負傷からも不屈の精神でカムバックを果たしている。それもアスリートならではの強靭な回復力で、常人の想像を超える「スピード復帰」を果たす例も珍しくはない。