JRA北村宏司「カムバック」へ過去の”超人たち”の足跡。「長期離脱」「引退危機」数々のアクシデントを跳ね返した不屈の精神
2015年の12月に落馬して左膝を負傷。年末の有馬記念(G1)には同年の菊花賞馬キタサンブラックに騎乗予定だったが、横山典弘騎手が代役に立てられ、最終的に本馬は武豊騎手とのコンビで競馬界を席巻した。
競馬に「タラれば」は禁句だが、キタサンブラックが引退した今でも「北村騎手とのコンビが見たかった」というファンの声は小さくない。
あれから約3年と3カ月。北村騎手にまたも大きな試練が訪れている。
それぞれケガの程度や事情が異なるものの大ベテランの小牧騎手を始め、幸騎手と吉田騎手は同期で43歳と、今年38歳になるシーズンを迎えている北村騎手よりも年上だ。今回の北村騎手のケースは決して楽観視できる状況ではないが、それでも超人的なスピード復帰を期待してしまうのがファンであり、本人も同じ気持ちではないだろうか。
焦らず、じっくり、しかし、できるだけ早くというのは困難な道に違いないが、今は北村騎手の超人的な回復力に期待したい。