JRAスプリングS(G2)藤田菜七子参戦チャンス到来! キュアン「ダート→芝」適性と抽選
17日、中山競馬場でスプリングS(G2)が行われる。皐月賞トライアルでありながら、1800mで行われるため、NHKマイルC(G1)を視野に入れたマイラーも集結。春の3歳G1競走を占う重要な一戦と目されている。そのレースに藤田菜七子騎手がキュアン(美浦・林徹厩舎)で参戦を予定している。
キュアンは父が凱旋門賞馬ワークフォース、母オメガセニョリーナ、母父アグネスタキオンという血統を持つ。
昨年の8月に菜七子騎手を乗せてデビュー。芝2000m戦で果敢にハナを奪って逃げるも、後続に交わされてしまい、10着に終わっていた。その後は、ダートに転向し、田辺裕信騎手を鞍上に迎えた未勝利戦2戦目(ダ・1800m)で勝利を掴み取っていた。
「新馬戦後にダートに転向しているので芝への適性は未知数。それでも前走のダート戦では稍重の馬場を苦にすることもなく1馬身半差をつけて勝利。積極的に前に出る競馬をしているようですし、馬場が渋ってくれれば面白い存在だと思います。
今回は賞金400万円の馬が10頭登録しています。うち7頭が出走できるのですが、出走するためにはまずその抽選を突破する必要があります。確率的にはそこまで低くないので、是が非でも突破してもらいたいですね」(競馬誌ライター)
そのキュアンの1週前追い切りに菜七子騎手が騎乗。雨が降ったためぐちゃぐちゃに荒れていた美浦の坂路で4ハロン52秒7、ラスト13秒1を記録している。稽古後、菜七子騎手は「スポニチ」の取材に「動き的には良かったと思います。パワーアップしている印象です」と成長していると語った。