JRA「中山専門厩舎?」エメラルファイトを石川裕紀人が導いた! スプリングS上位馬の「皐月圧巻実績」
17日に中山競馬場で開催されたスプリングS(G2)は、石川裕紀人騎手が騎乗する10番人気のエメラルファイト(美浦、相沢郁厩舎)が勝利。2着には1番人気のファンタジストが入ったものの、3着は7番人気のディキシーナイト。人気薄の馬が上位に入ったため、払戻金が高騰し、3連単の払戻金が235,870円になる波乱の決着を見せた。
レースは、序盤から先行勢が激しい主導権争いを繰り広げ、エメラルファイトはそれを見る形で先団後方につける。4角で外へ出されると、最後の直線ではライバルたちと追い比べを開始。そしてゴール前横一線の攻防から、エメラルファイトがアタマ差抜け出して優勝。混戦を制し、皐月賞へのキップをゲットした。
石川騎手はレース後、「後ろから外から来られて、またグッともう一伸びしてくれたので馬の根性に助けられました」と語り、馬体には変化はないものの、「内面的に精神面ですごい成長がみられる」と絶賛。また自厩舎の管理馬で重賞初制覇を成し遂げたことに触れ、「所属の先生の馬で勝てたというのがとてもうれしいです」と喜びを爆発させ、「スプリングSを勝つことが出来たので、次またG1でエメラルファイトを応援してもらえればと思います」と先を見据えたコメントを出している。
「相沢調教師は今回で通算重賞17勝目。ここ10年で重賞を8勝していますが、そのうち5勝が中山競馬場。13年、14年とAJCC(G2)を連覇したこともあり、中山競馬場に強いというイメージを持つ人もいるようです。
その相沢調教師はレース後に『裕紀人で勝てたのが何より』としみじみ語り、また『ここで負けていたら、次(の騎乗)はなかったと思う』と結果が出なかった場合は、コンビ解消もあり得たと明かしていました。得意の舞台で、愛弟子が勝ったので今頃は胸をなでおろしているでしょうね」(競馬誌ライター)