打倒マリアライトの最右翼復活!? 超一流の末脚を持つデニムアンドルビー復活で、牝馬戦線に激震か
昨年の宝塚記念(2着)から1年以上休養していた牝馬デニムアンドルビーが、秋をめどに復帰することがわかった。今後はエリザベス女王杯、そしてジャパンカップを目標に調整するようである。
6歳になったデニムアンドルビーは通算18戦3勝という実績であるものの、13年のオークスで3着、ジャパンカップ2着、15年の宝塚記念で2着と、ビッグレースで確かな結果を残してきた素質馬。父ディープインパクト、母父キングカメハメハと、血統面も日本競馬の中核。長く期待されていたが、屈腱炎により1年以上休養を余儀なくされていた。
いよいよ復活となる今年の秋だが、ジャパンカップはともかくとして、当面の目標は牝馬全世代No.1決定戦・エリザベス女王杯となるだろう。このレースには、今年の宝塚記念を制したマリアライトも出走予定だ。
キタサンブラック、ドゥラメンテという競馬界を代表する2頭を競り落としたマリアライトは、デニムアンドルビーにとって最大の壁となるだろう。昨年のエリザベス女王杯以降、有馬記念や目黒記念でルージュバックやタッチングスピーチなど強豪と当たってはいるものの、牝馬には一度として前を譲っていない。昨年制覇した同舞台ともなれば、それこそ一分の隙もないと捉えられてもおかしくはないのだ。
しかし、だからこそルージュバックにかかる期待はより大きい。エリザベス女王杯で2年連続2着のヌーヴォレコルトが米ブリーダーズカップ参戦を表明している中、もはやマリアライトを脅かす存在はほぼいない状況(ショウナンパンドラ次第とも言えるが)。そんな中で、初の直接対決を迎えるデニムアンドルビーのキレ味が女王を両断する瞬間を見てみたい気もする。
血統的には繁殖牝馬になっても交配できる範囲が狭く、今回もぶっつけでエリザベス女王杯なら不安も多い。ただ、長距離で牡馬と張れる脚を出せる稀有な牝馬であることも事実。展開さえはまれば一発あるだけに、秋のG1戦線において決して侮れない強豪と言えるだろう。