武豊「目イチで」金鯱賞(G2)エアウィンザー陣営に珍指令!? 大阪杯(G1)の前哨戦でも「勝つ気マンマン」のワケ
「陣営が『武豊騎手に乗ってもらい、スイッチを入れてもらいました』と話した1週前追い切りは、栗東のCウッドで3頭併せ馬。エアウィンザーは5ハロン68.6秒、ラスト11.6秒と抜群の時計をマークするなど効果はテキメンだった様子。
特に圧巻だったのは、来週のスプリングS(G2)で有力視されているロジャーバローズや、AJCC(G2)で復活勝利を上げ、同週の阪神大賞典(G2)が予定されているシャケトラら、パートナーを軽々と置き去りにしたことですね。
名門の角居厩舎ならではの豪華併せ馬でしたが、それぞれのレース間隔を差っ引いても目立つ動きでしたよ」(競馬記者)
この動きには武豊騎手も「力強くなっています」と、久々のコンタクトに手応えを感じていたという。今回の金鯱賞はキャリア最強のメンバーとなるが、他の騎手で連勝している勢いを「自分で止めたくない」のは、騎手として当然の心理だろう。
また、レース当日の中京は天気が微妙という予報。だが、関係者は「血統はもちろん、走法からも歓迎のクチ」と自信を深めている。エアウィンザー自身にも重馬場で連対経験があり、兄エアスピネルは不良馬場の富士S(G3)で2馬身差の完勝。仮に雨が降ったとしても、かえって追い風になりそうだ。
「いいチャンスをもらった」
レースから5日後の15日は、50歳の節目を迎える武豊騎手。悲願のG1制覇を目指すエアウィンザーに大阪杯で騎乗することは叶わないが、来るべき時のために「爪痕」を残せるか。”代打”レジェンドの意地に注目だ。