JRA桜花賞(G1)北村友一VS川田将雅「第2ラウンド」!? クロノジェネシスがダノンファンタジーを逆転できる理由
「先月のチューリップ賞(G2)で、不利を跳ね返した勝ち方を見てもダノンファンタジーは世代で頭一つ抜けた存在であることは確かです。ただ、クロノジェネシスも2月のクイーンC(G3)では、着差以上に抜きんでた能力を示しました。
というのも実は今年のクイーンCは当初、土曜日開催の予定でしたが、降雪などの影響で中止となり、翌週の月曜日に順延されました。その結果、土曜日に出走するつもりで栗東から遠征したクロノジェネシスは月曜日までの3日間、東京競馬場に滞在することに。
クイーンCに出走した関西馬は、勝ったクロノジェネシスと2着だったビーチサンバだけということを考えれば、やはり昨年の阪神ジュベナイルFの上位組は強いですよ。クイーンCは難しい状況の中でも上手にスタートを切れましたし、これは陣営の狙い通り。出遅れさえしなければダノンファンタジーと逆転してもおかしくないと思います」(競馬記者)
クイーンCのレース後、北村騎手は「今日は前哨戦で8割くらいの状態だったと思います」と語っていた。本番となる今回は当然、それ以上に仕上げてくるはずだ。
桜花賞(G1)では、ここ3年連続で1番人気に推された2歳女王が敗れている。だが、逆にオークス(G1)では1番人気が3年連続勝利中。ここで”宿敵”を逆転できれば、アーモンドアイに続く2年連続の牝馬三冠が見えてくる。
ここを勝って春の主役へ――。
互いに素晴らしく充実した北村騎手と川田騎手の”第2ラウンド”が幕を開ける。