【ニュージーランドT(G2)展望】素質馬アガラス、もがくミッキーブラックの復活は? マイル王を見据えた重要前哨戦!
6日(土)、中山競馬場で開催されるニュージーランドトロフィー(G2)は、来月のNHKマイルC(G1)を占う重要なレースだ。牝馬、牡馬ともにクラシック戦線では主役級が出揃い、マイル戦線でもきさらぎ賞(G3)を制したダノンチェイサーが台頭しているが、まだ巻き返すことはできるはず。3着馬までに与えられる優先出走権を手にするのは、どの馬になるのだろう。
アガラス(牡3歳、美浦・古賀慎明厩舎)は昨年、3戦目となる東京スポーツ杯2歳S(G3)で7番人気ながら、勝ち馬ニシノデイジーとタイム差ナシの2着と好走。有力馬の一頭と数えられ始めた。
今年は戸崎圭太騎手を鞍上に迎え、きさらぎ賞から始動。8頭立てで雨の中で行われたレースでは2番人気に支持されるも折り合いを欠き、直線も伸びず、いいところ無くまさかのブービー負け。前走とは打って変わって、期待を裏切る結果に終わっていた。
ここを快勝してNHKマイルに向かうべく陣営は、鞍上に初戦、2戦目と手綱を執ったC.ルメール騎手を手配。万全を期して送り出す構えだ。前走の勝ち馬ダノンチェイサーは、早々とNHKマイルへの参戦を決めている。前走で敗れたアガラスは、再びライバルに挑戦状を叩きつけることができるのだろうか?
低迷するミッキーブラック(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、マイル路線で光明を見出したい。
昨年、2連勝で京都2歳S(G3)に挑戦。レースでは積極的に前に出るも、クラージュゲリエらに差されて4着。そのままホープフルS(G1)に向かうもいいところなく9着と惨敗。2歳シーズンを終えた。
今年は若葉Sから始動。ミッキーブラックは4番手でロスなく内々を回り、チャンスをうかがう。だが最後の直線で、鞍上の松山弘平騎手が猛然とムチを振るうも伸びず、8着。惨敗した。
ミッキーブラックは5戦しているものの、マイルはここが初。距離短縮をきっかけに、低迷から脱却を果たしたい。