JRAダノンファンタジー「魔の桜花賞」検証! 過去4年の単勝1倍台「大本命」全滅……気になるのは、やはり「アノ馬」?
「ここ4年の桜花賞では、1番人気馬が尽く敗れていて『魔の桜花賞』といわれた、かつてのジンクスが復活したなんて声も……。それも、すべて『単勝1倍台の大本命』ばかりですから、偶然にしても出来過ぎな感があります。
しかも、近3年はすべて『前哨戦も完勝した2歳女王』が餌食に。人気になって当然の存在ですが、該当するダノンファンタジーも気になるところです」(競馬ライター)
2015年の桜花賞では、牡馬相手にきさらぎ賞(G3)を快勝したルージュバックが、単勝1.6倍の支持を集めたものの、初のマイル戦に戸惑い9着。翌2016年のメジャーエンブレムは2歳女王としてクイーンC(G3)を完勝し、本番でも単勝1.5倍の人気を集めたが、本来の逃げが打てずに4着……。
さらに2017年の2歳女王ソウルスターリングは、雨に脚を取られて3着。単勝1.4倍を裏切ってしまった。そして昨年の2歳女王ラッキーライラックも単勝1.8倍に推され、最後の直線で一度は抜け出したが、「怪物」アーモンドアイの強襲に遭って2着……主役から”脇役”に転落する屈辱のレースになってしまった。
無論、4年連続「単勝1倍台の大本命」が敗れていることに確かな根拠はない。上記した4頭にしても敗因はバラバラだ。しかし、明確な原因がないだけに「逆に怖い」ともいえる。
まず初のマイル戦に戸惑ったルージュバックだが、ダノンファンタジーには十分なマイル実績があり、1400mで重賞勝ち。マイルのペースはむしろ歓迎の口といえるだろう。
次に本来の逃げが打てなかったメジャーエンブレムだが、ダノンファンタジーは阪神JFを後方から、チューリップ賞を前から勝っており自在性が強み。ここもクリアだ。
雨に脚を取られたソウルスターリングだが、今年は今のところ週末の雨予報はない。これまで良馬場でしか走ったことがないダノンファンタジーだが、まとまった雨さえ降らなければ問題ないはずだ。