JRA桜花賞(G1)「福永祐一の作戦は」ビーチサンバを「善戦マン」と侮るなかれ、な理由
競馬ポータルサイト”netkeiba.com”の藤岡佑介騎手の連載コラム”with佑”に登場した福永騎手は佑介騎手から「祐一さんと僕はキャラが被っているところがあるような気がしていて…。そう思いません?」と問われて「騎乗センスにあふれた天才肌ではないところとかね(苦笑)。だからこそ、たくさん考えて、人一倍頭を使って乗るしかない」と答えていた。
福永騎手は頭で考えてレースに臨むことを公言する。先に動けば「キレ負け」する、後ろから行けば強い馬をつかまえられない。福永騎手がそんなビーチサンバでどのようなレースを組み立てるのか楽しみだ。
一昨年の桜花賞を制したのは阪神JFで3着、他の前哨戦でもことごとく善戦を続けていたレーヌミノルだった。天候や展開、福永騎手の作戦次第ではビーチサンバが優勝できる可能性もあるだろう。
ましてや母はフサイチエアデール。4つの重賞を勝ち、桜花賞で2着、エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)で2度の2着がある名牝だ。父がクロフネなので全兄となるフサイチリシャールは福永騎手とのコンビで朝日杯FSを優勝した。
良血馬には高い成長力を期待できる。オークス(G1、芝2400メートル)は距離が長いかもしれないが、この桜花賞だけではなく、NHKマイルC(G1、芝1600メートル)あるいは古馬になってからのヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)など、長い目で注目しておきたい1頭だ。