JRA桜花賞(G1)「何故」ダノンファンタジーは完敗したのか。グランアレグリアとの実力差以上に深刻な「課題」
「グランアレグリアとダノンファンタジーはデビュー戦で戦っており、その際もグランアレグリアが完勝。川田騎手も『新馬戦は負けることはないと思って行ったんですけど、圧倒的に強い馬が1頭いたのでビックリしました』と当時を振り返っています。
桜花賞はそれ以来、約10カ月ぶりの再戦となったわけですが、当時0.3秒(2馬身)だった差が、逆に0.5秒(約3馬身)差に広がってしまいました。
最後は苦しくなって、シゲルピンクダイヤとクロノジェネシスにも交わされてしまいましたが、勝ち馬を追い掛けた川田騎手の判断は間違っていなかったと思います。レース後、元JRA騎手の安藤勝己さんも『グランとの勝負に動いたからね。普通は勝っとる乗り方だよ』とツイートされていました」(競馬記者)
しかし、逆に考えれば川田騎手の判断が正しかった分、完敗した事実はより深刻になる。
グランアレグリアのパフォーマンスは、すでに昨年の「アーモンドアイ級」という声もあるが、ダノンファンタジーはもうライバルに雪辱を果たすことはできないのだろうか。
「逆転のカギを握るのは気性面の成長ですね。川田騎手は『道中も我慢できた』と馬を庇っていましたが、グランアレグリア以上に首を振って、行きたがる面を見せていたのがダノンファンタジーでした」(同)
桜花賞まで4連勝と一見、盤石に見えたダノンファンタジー。だが、実はレースを重ねるごとに気性が、どんどん前向きになる問題があったようだ。