JRA皐月賞(G1)「3連勝」サトノルークス池添謙一の一発あるか。「良血」兄弟の分まで大器完成に期待
14日に行われる皐月賞(G1、芝2000メートル)では3戦無敗のサートゥルナーリアとダノンキングリーが人気になりそうだ。しかし、無敗ではないものの3連勝中の馬がサトノルークス(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)。波乱を呼ぶ伏兵になってくれるのだろうか。
サトノルークスはセレクトセールで3億円近い価格で落札された高馬。母リッスンはアイルランド産馬でフィリーズマイル(G1、芝1600メートル)を勝っている。多くの活躍馬がいる華麗なる一族で、日本でも枝葉を広げていくだろう。全姉のタッチングスピーチは秋華賞トライアルのローズS(G2、芝1800メートル)でオークス馬ミッキークイーンを破って優勝、エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)でも3着に好走した。
新馬戦(芝1800メートル)は2着に負けたが、2戦目の未勝利戦(芝1800メートル)を3馬身半差で楽勝すると、次の500万下(芝1800メートル)も連勝。サトノダイヤモンドがそうだったように池江泰寿厩舎の有力馬はきさらぎ賞(G3、芝1800メートル)をステップに皐月賞に向かうことが多く、サトノルークスもそうなると思われたが、すみれS(リステッド、芝2200メートル)を選択した。
池江調教師は東スポの取材に対して「(きさらぎ賞を使わなかったのは)出走させるために必要な日数が単純に足りなかったから。疲れを取るまでに時間がかかって、帰厩させるタイミングが遅れたんだよね。すみれSに目標を切り替えたことで、その部分に関してはクリアできたと思う」と語った。
すみれSには暮れのホープフルS(G1、芝2000メートル)でサートゥルナーリアの2着だったアドマイヤジャスタが出走してきた。すみれSはリステッドとはいえオープンなので重賞と異なり2着では賞金加算できない。皐月賞に出走するには優勝するしかなかった。鞍上池添謙一騎手、2番人気のサトノルークスは早目の競馬で1番人気アドマイヤジャスタの追撃を1馬身1/4振り切った。
レース後、池添騎手は「勝負どころで自分から動いていって押し切るわけですから、強かったです」とコメント、池江調教師は「この後は皐月賞に直行します」と語り、皐月賞に臨むことになった。