JRA【皐月賞(G1)結果】サートゥルナーリアあわや「降着」も辛勝!? レース後「審議」もディープインパクト以来14年ぶり無敗で一冠
レース後の勝利騎手インタビューを受けたルメール騎手は、先週の桜花賞とは打って変わって歯切れが悪かった。それもそのはず。最後の直線でサートゥルナーリアとヴェロックスが接触したことで審議となったのだ。
ゴール直後から審議の青ランプが点灯し、ざわめきに包まれる中山競馬場。やがて審議対象馬がサートゥルナーリアとヴェロックスであることが発表されると、悲鳴のような歓声が上がった。
サートゥルナーリアとヴェロックスとの着差は、わずかアタマ差。仮にサートゥルナーリアからヴェロックスの走行を妨害したと見られれば、十分”逆転”もある僅差だったが、最終的には到達順位通りで確定した。
「本当にすごかったです。調教でよかったので自信を持って乗りました。休み明けのレースだったのでまだ100%じゃなかったけど、ダービーではトップコンディションで臨みたいです」
その底知れないポテンシャルから、戦前は「勝つなら圧勝」といわれていたサートゥルナーリア。しかし、この日は”想定外”の大接戦……最後には審議対象にもなった。ただ、それでも勝ったのは、この馬が背負う天命か。
だが、2着ヴェロックスはもちろん、3着ダノンキングリーも逆転の可能性が十分にあることを示した。戦乱の2019年クラシックがサートゥルナーリアを中心とした「3強」で幕を開けた。