JRA福島牝馬S(G3)は「大荒れ馬券」で天皇賞・春の軍資金? 強気「関係者情報」で狙い撃ち
20日、ヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)の前哨戦、福島牝馬S(G3、芝1800メートル)が行われる。現場から上がって来たとびきりの情報を元に予想する。
今年は10頭と少頭数になってしまったが毎年波乱含みのレース。「◎」は高配当狙いでウインファビラス(牝6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)。2歳時には阪神JF(G1、芝1600メートル)で2着の実績がある。再オープン入り後の前走、中山牝馬S(G3、芝1800メートル)は9着だったがタイム差はわずか0.3秒。福島だからこそ早目に抜け出しての勝機がある。陣営も強気だ。
「『順調に来ています。最近は瞬発力勝負で分が悪い競馬が続いていますが、それでも前走は小差だったように悲観はしていません。後は立ち回り次第ですね』と陣営はここ2戦の敗戦はまったく意に介していません」(競馬関係者)
鞍上の松岡正海騎手にとって春の最大目標は4月28日、香港で行われるクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル)。ウインファビラスの全弟ウインブライトでG1初制覇に挑む。クイーンエリザベス2世Cでの強敵は地元香港馬ではなく日本のディアドラとリスグラシューだろう。この福島牝馬Sでは、香港でも先行策から差し、追い込み勢を封じるための予行演習といきたい。
「○」は上がり馬ダノングレース(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)。前走の初音S(1600万下、芝1800メートル)では6番人気ながら多くの素質馬を相手に見事な差し切りを決めた。鞍上蛯名正義騎手の絶妙な仕掛けも光った。
「『最終追い切りはリズム良く走っていましたし、動きは合格点だと思います。ディープインパクト産駒なので良馬場で走らせたいですね』とタッグを組む蛯名騎手は好感触をつかんでいます」(競馬関係者)
昨年、3歳牝馬クラシックには間に合わなかったが、ここで勝ち負けできればヴィクトリアMの惑星になる。
「▲」は思い切ってミッシングリンク(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)。TCK女王盃(Jpn3、ダート1800メートル)を勝っている実力馬だが、元は芝を走っていた馬。どうして芝を使ってきたのだろうか。
「『以前と比べて走りも変わってきているので、今なら芝もこなしてくれるのではないかと思います。上手に立ち回ってどこまで食い込めるかでしょう』と調教助手は控え目なコメントながら芝のレースを楽しみにしています」(競馬関係者)