「武豊→福永祐一」テン乗り不安は? 天皇賞・春(G1)メイショウテッコンは騎手の腕次第か
28日、平成最後のG1レース天皇賞・春(芝3200メートル)が開催される。日経賞(G2、芝2500メートル)でエタリオウを完封したメイショウテッコン(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)は本番でも好走できるのだろうか。
鞍上武豊騎手のメイショウテッコンが日経賞でエタリオウを寄せ付けずに逃げ切ったとき、”天皇賞・春は武豊のテッコンで決まり!”と思った人も少なくないだろう。武豊騎手と言えば”平成の盾男”。平成元年、イナリワンで天皇賞・春を初制覇した武豊騎手が平成最後の天皇賞・春を締め括る--実にふさわしい。
ところが日経賞後、武豊騎手は天皇賞・春でメイショウテッコンに騎乗しないことが明らかになった。同日香港で行われるクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル)でディアドラに騎乗するからだ。しかも、かつてのお手馬リスグラシュー(O.マーフィー騎手)と対決することになる。
平成の競馬を武豊騎手と共に戦ってきたオールドファンにとっては寂しい限りだが、”世界の武豊”にとって、これも現実的選択のひとつ。
メイショウテッコンの鞍上は福永祐一騎手に決まった。天皇賞・春は長距離レースとあって騎手が継続騎乗である馬が結果を出すことが多い。今回、福永騎手は初めてメイショウテッコンに跨る”テン乗り”。若干の不安も感じられる。
とはいえ、外国人騎手が大挙してやってくる近年の日本競馬において乗り替わりは日常茶飯事、テン乗りで結果を出している。いわゆるデータ予想では、レースによっては”テン乗り不安説”が語られることもある。しかし、いずれはデータ予想からテン乗り不安説は消えていくのではないだろうか。