武豊「凱旋門賞制覇」へ一歩前進の裏側。仏オークス挑戦にナイスな「助言」
シャンティイ競馬場で開催されるフランスオークス(正式名称、ディアヌ賞、G1・芝2100メートル)に騎乗することが発表された武豊騎手。騎乗するのはフランスで開業している日本人調教師・小林智厩舎が管理する3歳牝馬アマレナだという。
武豊騎手は、「スポニチ」の取材に、同日開催の函館スプリントS(G3、芝1200メートル)でも有力馬の騎乗依頼があったものの、「フランスのオークスに騎乗できるのは魅力。こちらを選ばせてもらった。これまでフランスでG1は多く騎乗しているが、オークスは初めて。楽しみです。」と意気込みを語っている。
まさに青天の霹靂だった武豊騎手の仏オークス挑戦。この裏事情をライターである平松さとし氏が明かしている。
平松氏の記事によれば、武豊騎手は5月1日、ミュゲ賞でジェニアルに騎乗するため、フランスに遠征していた。だが、同馬は無念の回避。オーナーである松島正昭氏は平松氏や武豊騎手らと残念会を開いたという。そしてその場で松島氏は、『凱旋門賞に挑戦出来るような馬を持てるだろう?』とふたりに聞いたそうだ。そのときに平松氏が『海外ですでに走っている馬』を買うことを提案。武豊騎手も凱旋門賞に挑戦できるならば、こだわりはないと話したため、松島氏は購入を決断したようだ。
「松島氏は『夢は武豊さんで凱旋門賞に行くこと』と公言し、ジェニアルなどの超良血馬を高額で落札しています。ですが、そのジェニアルはフランスに行き、メシドール賞(G3)を勝ったものの、その後は続かず。また同馬以外の所有馬は成績が振るわず、凱旋門賞は夢のまた夢という状況です。そこで走るか否かは不明な新馬ではなく、すでに活躍している馬を買うという”裏技”に出たのでしょう。この思い入れは凄まじいものがありますね」(競馬誌ライター)