JRA安田記念(G1)「絶対女王」アーモンドアイに不安大!? 国枝栄調教師が語る「懸念材料」と、その「実現性」
「昨年のジャパンC(G1)を世界レコードで勝ち切ったアーモンドアイだけに、高速馬場自体は問題ないと思います。ですが、あくまで2400mでの話。安田記念では、さらに速いペースが予想されますし、ジャパンCのように好位を追走できるかは疑問ですね。
先週の日本ダービーで人気薄のロジャーバローズが逃げ切ったように、今の東京は超高速馬場。非常に速い時計で決着し、簡単に前が止まるコンディションではありません。仮に後方になれば、前を捕まえるのはアーモンドアイにとっても至難の業だと思いますよ」(競馬記者)
今回が約1年ぶりとなるマイル戦だが、前走のドバイターフ(G1)では1800mを勝ち切っているアーモンドアイ。レースでは好スタートを決め、前に馬を置く理想的な展開。6、7番手の位置から最後の直線で抜け出し、そのまま押し切っている。
「主戦のC.ルメール騎手が、今回のマイル戦に関して『スタートが決まれば、すぐに流れに乗れるので対応してくれる』と話している通り、アーモンドアイは昨年のジャパンC、今年のドバイターフでともに見事なスタート。
以前はゲートが課題でしたが、厩舎スタッフの尽力もあって本当に上手くなりました。
ただ、最近はちょっと上手く決まり過ぎている感も……。今回も好スタートを切れればいいですが、逆に少しでももたつくと、想定よりも後ろの位置取りになる可能性は決して低くないと思いますね。速い馬がいますし、アーモンドアイにとっては経験したことがないペースになるかもしれませんよ」(同)