JRA安田記念(G1)「絶対女王」アーモンドアイに不安大!? 国枝栄調教師が語る「懸念材料」と、その「実現性」
アーモンドアイは昨年のジャパンC、今年のドバイターフともに好位置から抜け出し、そのまま押し切るという非常に安定したレースぶりを見せている。
ちなみに昨年のジャパンCにおける「スタートから400m」のタイムは23.7秒。東京よりも馬場が重いとされるメイダン競馬場のドバイターフでは24.47秒だった。
だが、良馬場で行われた過去4回の安田記念は、前年から23.0秒、22.8秒、23.3秒、23.2秒と、さらに速い。特にペースのカギを握りそうな逃げ馬アエロリットは、昨年の安田記念にも参戦。前走のヴィクトリアマイル(G1)でも22.9秒と、非常に速い出脚を見せている。
「前走のヴィクトリアマイルで1600mの日本レコードを演出したのがアエロリット。昨年の安田記念の2着馬であり『netkeiba.com』の事前予想ではアーモンドアイ、ダノンプレミアムの2強に続く、3番人気に推されています。
そうなると、好位からの競馬が予想されるダノンプレミアムを筆頭に当然、早めに潰しに行く馬が出てくると思います。すると必然的にペースが上がりますし、そこでアーモンドアイがどう対応するかですね。ここ最近の東京競馬場の馬場状態からも、レコード決着となる可能性は非常に高いと思います」(別の記者)
実際にレコード決着となった先週の日本ダービーでは、最後の直線でサートゥルナーリアが上がり最速の末脚で追い上げたものの、ロジャーバローズら前が止まらずに敗れている。
その辺りは陣営も当然把握しており、国枝調教師も「時計の速い決着となったとき、スペシャリストとの差がどう出るか……心配があるとすれば、そこかな」と数少ない懸念材料に挙げるほどだ。
「彼女に乗るときは自信しかありません」
そう”絶対女王”に全幅の信頼を寄せているルメール騎手。騎乗停止期間が明け、今週末からの復帰となるが、アーモンドアイに良い「スタート」を切らせることができるかが、非常に大きなカギを握りそうだ。