JRA「ディープインパクト息子」種牡馬大活躍! キズナ、リアルインパクト「最大の障壁」はやはりアイツ?
新馬戦が始まり、早1カ月が過ぎようとしている。すでに多くの若駒がデビューを飾っているが、今年の注目はディープインパクトの後継種牡馬としても期待されている馬たちの産駒だろう。
まずその筆頭としてあげられるのが、2013年の日本ダービー馬キズナだ。初年度種付け頭数は269頭を数え、そのうち180頭が血統登録している。
産駒デビュー一番乗りを果たしたペプチドサクラこそ8着に終わったものの、その翌週にはルーチェデラヴィタが産駒初勝利を達成。また初戦2着に終わったレジェーロは、連闘を物ともせずに未勝利戦に出走して、勝利をゲット。これまで13頭がデビューし、未勝利戦も含めて[3.2.2.9]という好成績を収めている。
そして予想以上の健闘を見せているのが、リアルインパクト産駒だ。
リアルインパクトの初年度の種付け頭数は139頭。だが、シャトル種牡馬としてオーストラリアでも134頭も種付け。このふたつを合計すると273頭となり、キズナすら上回る。
産駒初勝利はトライフォーリアル。三浦皇成騎手位に導かれ、東京競馬場の芝1400メートルを駆け抜けた。ここまで12頭デビューし、[3.3.4.4]。3着以内経験馬は9頭もいる。
「キズナには当初からディープインパクトの後継種牡馬としての期待が寄せられていましたが、まさかリアルインパクトがここまで肉薄するとは。マイラーとしてのスピード能力が強く遺伝しているようですね。この2頭に比べると、スピルバーグ、ワールドエースらは少し遅れを取っていますね。
これまでディープブリランテ、トーセンホマレボシ、トーセンラー、ダノンバラードなどが後継種牡馬に名乗りをあげたものの、産駒が十分な成績を残せなかったこともあり、その役目を務めているとはいえません。
そしてそのディープインパクトは体調不良で、3月末から年内の種付けを中止しています。繋養先の社台スタリオンステーションは軽症を強調しているものの、今後どう転ぶのかは誰も検討がつきませんからね。このサイアーラインを絶やさないためにも、早期の後継種牡馬の登場は必須です」(競馬誌ライター)