武豊「大ミス」も検量室「沈黙」……冷静対応ルメールの株上がる?
NHKマイルカップ(G1)で14番人気のケイデンスコールが2着に入ったのを皮切りに、ヴィクトリアマイル、オークス、日本ダービーなど、春のG1戦線では人気下位の馬が上位進出を果たし、波乱が相次いだ。
そして先週末には安田記念が開催されたが、ここはこれまでとは別の意味で波乱の展開が待ち受けていた。
レースではスタート直後に、大外枠だった武豊騎手のロジクライが内側へ急激に斜行。そのすぐ内の枠に入っていた走っていたダノンプレミアム、アーモンドアイ、ペルシアンナイト、ロードクエストらがまとめて不利を受けるアクシデントが発生。
これがレースに大きな影響を与えたと見られ、レース後、ダノンプレミアムを管理する中内田充正調教師は「出遅れではなく、ゲートで邪魔をされたのが全て」と言葉少なに語り、またアーモンドアイの国枝栄調教師も「スタートが全てだな。位置取りも悪くなって、ちょっと厳しかった」と敗因を分析している。
ロジクライに騎乗した武豊騎手は「スタート後に物見をして、内に切れ込んでしまった」と理由を説明し、「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。ロジクライには発走調教再審査が課せられ、武豊騎手は6月8日(土)開催1日間の騎乗停止処分を受けることになった。
「レース後の検量室はもう異様な空気でしたよ。普通なら加害馬の陣営がとがめられますが、今回は馬の責任が大きいとはいえ、G1の舞台でヤラカシてしまったのは、あの武豊騎手です。誰も声を荒げることや不満を顕にすることもなく、様子見をしている感じでしたね。誰もどうしていいのかわからないようでした」(競馬関係者)