武豊「大ミス」も検量室「沈黙」……冷静対応ルメールの株上がる?
そんな空気の中で、1番冷静に対応したのはアーモンドアイに騎乗していたC.ルメール騎手だったという。
「ルメール騎手は不利を受けたため『5馬身くらいのロス』はあったとしながらも、『でも、これも競馬だがら仕方ない。アーモンドアイは頑張ってくれた』とレース後に話していました。
ルメール騎手は不利を受け、しかもそれが勝利を逃した1番の要因だと考えてもおかしくはない立場。本来ならば、チクリと一言なにか言いたくなるはずです。その気持ちを抑えて、『仕方ない』と話したルメール騎手には『器が大きい』とその人格が再評価されています。
武豊騎手とルメール騎手は尊敬しあう間柄であり、その親密さはファンならば誰もが知るところ。その影響もあるとは思いますが、テンションが上がっているレース直後ですからね。あのときに、自身の感情を抑えることはなかなかできるものではないですよ」(前出・同)
ルメール騎手が感情を抑えたことで、計量室の空気もいささか和らいだという。誰もが認める確かな手腕を持ち、その人格も一流とあっては、有力馬からひっきりなしに騎乗依頼が相次ぐのも理解できる。これからもルメール騎手の天下は続きそうだ。