JRA日本ダービー「65年継続の謎」ロジャーバローズ浜中俊騎手が語る、大本命サートゥルナーリア「敗因」
5日、今年の日本ダービーを制した浜中俊騎手が、藤岡佑介騎手が『netkeiba.com』で連載している『騎手対談 with佑』に出演。テン乗りの騎手が65年間勝てていない「理由」の一端を語っている。
「今回のダービーでいえば『前走で乗っていてよかった』と思うシーンが多々ありました」
詳細はぜひ本サイトをご覧いただきたいが、ダービー制覇直後は12番人気と人気薄での勝利だっただけに半ば放心状態だった浜中騎手。あれから時間が経ち、改めてレースの勝因を振り返っている。
外から見てもわかる勝因としては、やはり近年のダービーでズバ抜けた良績を残す「1枠1番」に入ったことが最も大きいのではないだろうか。さらに逃げ馬のロジャーバローズにとって、前が止まらない絶好の馬場。浜中騎手は、同じ逃げ馬のライバル「リオンリオンが外枠に入った時点でやりやすくなった」と話しており、有利な展開に大きく作用したようだ。
また、ロジャーバローズが12番人気とほぼノーマークの存在だったことも、浜中騎手にとっては大きかったようだ。「差されてもしょうがないと腹を括ってガンガン攻めることができました」と語る浜中騎手は一方で、仮に人気馬であれば「あんなに早いタイミングでは追い出せなかった」とも語っている。
こういった要素も含め、久々に「ダービーは運のいい馬が勝つ」という格言が思い出されるレースだった。ただ、述べるまでもなく世代の頂上決戦は”運”だけで勝てるほど甘くないはずだ。
その上で浜中騎手が「一番は……」と取り上げた勝因は、まさにテン乗りの騎手が65年間勝てていない「理由」の一端を示すものだった。