【宝塚記念(G1)展望】JRA「違反薬物」で出走馬減少も? 波乱の上半期頂上決戦に
エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)で悲願のG1初制覇後、ここ3戦惜敗が続いているのがリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)。1週前追い切り後、矢作芳人調教師は「強気にはなれない」と弱気だが、いつも強気な師が控えめというのは逆に恐い。宝塚記念は2016年優勝のマリアライトなど牝馬が穴を開ける。短期免許最後のG1レースとなるD.レーン騎手ともども期待しよう。
エタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)の鞍上は横山典弘騎手。友道康夫調教師自身が「日本人で一番合いそう」とのことで指名した。横山騎手は「最強の1勝馬なんて言われるけど、何かタイミングが合えば勝つんだって」と語る。友道師は「どんな競馬をするのかワクワクする」と言うが、それは馬券を買う側も同じ。
アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)は大阪杯を制し、北村友一騎手にJRAのG!初優勝をプレゼントした。ただし、スローの前残りがはまった感もある。同じ阪神の内回りとはいえ2000メートルの大阪杯より宝塚記念のほうがレースは流れやすいため、差し馬の餌食になる危険性も高い。とはいえ、一昨年の皐月賞(G1、芝2000メートル)でもあり、人気を落とすようなら買いだ。