JRA宝塚記念(G1)「最強の1勝馬」エタリオウ卒業へ横山典弘「楽しかった」ステイゴールド最後の猛威が競馬界を襲う
1週前追い切りは横山騎手が騎乗、「楽しかった」「乗りやすい」と馬を褒め、友道調教師は「今までで一番動いた」と絶賛。横山騎手は「攻め馬は気持ち良さそうだったからね。競馬もそんな感じで行けたらいい」「最強の1勝馬なんて言われるけど、何かタイミングが合えば勝つんだって」ともコメントしている。かつて友道調教師はエタリオウが勝ち切れないのは集中力が長く続かないからと分析していたが、テン乗り横山騎手はエタリオウの新基軸を引き出してくれそうだ。
エタリオウの父ステイゴールドは2015年2月に死亡。現4歳世代が実質的な最終世代となるが、この春は2頭のG1馬を送り出した。香港のクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル)のウインブライトと安田記念(G1、芝1600メートル)のインディチャンプ。エタリオウもこれに続きたい。
とはいえ、ステイゴールドが重賞を初制覇したのは6歳時の目黒記念(G2、芝2500メートル)。G1や重賞で数々の好走を繰り返し、G1を初制覇したのは7歳、50戦目の引退レースだった香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル)。エタリオウが未だ重賞もG1も勝てないのは、いかにもステイゴールド産駒らしいではないか。たとえ、今回勝てなくてもいずれ重賞はもちろんG1にも手が届くはず。
もちろん、宝塚記念でエタリオウがG1制覇を達成する可能性も十分にある。ステイゴールド産駒と宝塚記念は相性が抜群にいい。