JRA「逃げ身上」マイスタイル今度こそ……昆貢「欠点見当たらなくなった」重賞制覇は悲願
「巴賞の惨敗は度外視できます。4コーナーで下がってきた馬に包まれて後退してしまったのです。しかも、仕上げもメイチではありませんでした。昨年の函館で2連勝した時点で、陣営は今年の函館記念を目標にしてきました。ここは万全の状態で出走してくるはずです。昆貢調教師は『ここでは負けられない』と自信満々です。
最近ではペースが流れる展開で好位から差す競馬が板についてきました。昆貢調教師は『レースの幅が広がって、欠点が見当たらなくなった』と語っています。田中勝春騎手がどんなレースをするのかも楽しみですね。
ただし、今年は逃げ馬らしい逃げ馬がいないのでマイスタイルが逃げるという手もありそうです。昨年、マイスタイルは稍重の洞爺湖特別(1000万下、芝2000メートル)を1分59秒6で逃げ切っていますが、良馬場だった昨年の函館記念の勝ちタイムより0.2秒速かったんですよ」(同)
田中勝春騎手は福島民報杯以来、前々走のダービー卿CTを除くすべてのレースでマイスタイルの手綱を取ってきた。マイスタイルが勝てば重賞初制覇となるが、田中勝春騎手にとっては2015年の福島牝馬S(G3、芝1800メートル)以来の重賞制覇であり、JRA重賞50勝目がかかる。カッチーもすでに48歳。ここで決めておきたい。