JRA川田将雅「また1番」帝王賞チュウワウィザードで武豊斬りなるか
23日に行われた宝塚記念(G1)はD.レーン騎手のリスグラシューが勝利。1番人気に支持され、悲願のG1・2勝目を期待されていたキセキは2着。逃げて主導権を得るも、リスグラシューが見せた上がり最速35.2秒の末脚の前に屈し、またしても川田将雅騎手とともに涙を呑んだ。
レース後、川田騎手は「自分の競馬はできていると思います」と語ったものの、「勝ち馬が強かったです」と相手を称えた。さらに「返し馬でもお客様の期待を感じましたし、結果それに応えられず申し訳ありません」と悔しさをにじませた。
「川田騎手は今春10回G1競走に騎乗。7回も掲示板をキープし、うち3度は2着に入る見事な騎乗を見せているものの、半数の5回で不利を受けた影響もあったのか、勝利は遠かった。
特に今回のキセキは川田騎手と昨年の後半からコンビを組み、G1競走で好走するも勝利まであと一歩届いていませんでした。前走後、川田騎手も『何とかキセキとGIを取りたいと思っていたんですが……』と話すなど同馬に対しての思い入れは強かったはず。それでも掴むことができないのですから、本人としてももどかしい状況が続いているでしょうね」(競馬記者)
今年はリーディングトップをひた走るも、G1優勝には縁がない川田騎手。その川田騎手が、26日に開催される交流G1・帝王賞にチュウワウィザードと挑戦する。
チュウワウィザードは東海S(G2)でインティに2馬身差つけられての2着だったものの、ダイオライト記念(G2)で2着に4馬身差をつけて重賞2勝目。前走の平安S(G3)では斤量58キロを背負って、1キロ重かったオメガパフュームに1馬身1/4差をつけて勝利を収めている。