【中京記念(G3)展望】JRA・G1好走プリモシーン大チャンス! 伏兵も陣多士済々
夏の中京開催は今週でラストとなる。21日に行われるサマーマイルシリーズ第1弾、中京記念(G3、芝1600メートル)を展望しよう。
夏競馬に絶対的本命馬は存在しないのかもしれないが、それでも不動の中心と言いたくなるのがプリモシーン(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)。前走のヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)は勝ったノームコアとクビ差の2着だったが、道中の位置取り、追い出しのタイミング1つで勝っていただろう。
右回りコースではときに凡走することもあるが、左回りに限った戦績は【2・1・0・1】。唯一の着外は昨年のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)の5着。レース間隔をたっぷり取る同馬にとって異例の1カ月というローテーションは不向きだったろう。その後は新潟の関屋記念(G3、芝1600メートル)でフェアリーS(G3、芝1600メートル)に次ぎ2つ目の重賞を制覇した。
府中のゆったりしたワンターン競馬は得意だが、左回りであっても中京の小回りは苦手という馬はいる。プリモシーンは府中よりコーナーのきつい新潟をこなしているので、直線の長い中京はなんの問題もないだろう。中山でも好走しているように坂にもへこたれない。ハンデの55.5キロは恵まれたと見るべきだ。
打倒プリモシーンを期待できるのは軽量3歳馬。カテドラル(牡3歳、栗東・池添学厩舎)は前走のNHKマイルCで3着に好走した。1800メートルや2000メートルの重賞で惨敗していたが、マイルのアーリントンC(G3、芝1600メートル)に出走するや2着に好走。現状ではマイル戦がベストだ。ハンデ53キロを活かせばプリモシーンを差し切るシーンまでありそうだ。