【中京記念(G3)展望】JRA・G1好走プリモシーン大チャンス! 伏兵も陣多士済々
もう1頭の可能性を秘める3歳馬がグルーヴィット(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎)。ダート戦の新馬戦と500万下を連勝すると、中京のファルコンS(G3、芝1400メートル)で初芝・初重賞に挑戦して2着に好走。前走、初G1に挑んだNHKマイルCは10着だったが、ずっと前が開かない不利があったので度外視できる。馬名からわかるように3代母は日本競馬に活力を注ぐエアグルーヴ。ここで好走できれば秋の飛躍が約束される。ハンデはカテドラルより1キロ軽い52キロだ。
プリモシーン以外の古馬陣は混沌模様だが、夏競馬だけに思わぬ伏兵の台頭に警戒したい。ミエノサクシード(牝6歳、栗東・高橋亮厩舎)は今年に入って人気薄ながら京都金杯(G3、芝1600メートル)と阪神牝馬S(G2、芝1600メートル)で3着に好走しており不気味な存在だ。
昨年の中京記念3着の実績があるリライアブルエース(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)は近2走のりステッド競争で3着、2着と好走。気温の上昇とともに体調もアップしてきた夏の穴馬臭い。エントシャイデン(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は昨年から今年にかけて3連勝してオープン入りした。その後は大敗続きだが4歳馬だけに巻き返しがあるかもしれない。
ロードクエスト(牡6歳、美浦・小島茂之厩舎)はG3ならばそれなりに好走している。昨年はスワンS(G2、芝1400メートル)で安田記念馬モズアスコットを破った金星もある。しかし、近走のモズアスコットの不振を見ると、スワンSのロードクエストを高く評価するのは危険だ。ここも好走止まりの可能性はある。