JRA池添謙一ブラストワンピース「川田新コンビ」に何を思う。三冠馬オルフェーヴル以来、7年ぶり「凱旋門賞の悲劇」の舞台裏
「池添騎手はこれまでブラストワンピースのすべてのレースで騎乗していましたし、昨年の有馬記念(G1)を勝った際は、『これから成長してくれると思いますし、来年は古馬のチャンピオンとして頑張れる』と意気込んでいただけに残念な乗り替わりとなりました。
池添騎手には、実は昨年の有馬記念前にも主戦降板の話が浮上しており、大竹調教師が後任を探していたほど。有馬記念を勝つことで、なんとか首の皮一枚つなげることができましたが、結果的に今年の2連敗が決定打になった印象があります」(同)
記者曰く、中でも今年の大阪杯(G1)での敗戦は、池添騎手にとって痛恨だったという。
今年の始動戦を1番人気で迎えたブラストワンピースだったが、最終コーナーで大外を回す“横綱相撲”を試みたものの6着。レース後、池添騎手が「結果論ですが、3コーナーで内に潜り込めば良かった」と自らの選択を悔いるシーンがあった。
「あれは痛かったね。ただ、もともとそんなに器用な馬でもないから、池添騎手にしても難しい選択だったと思うよ。実はあの敗戦で池添騎手は降板させられるはずだったんだけど、新コンビを組むC.ルメール騎手が騎乗停止になったことで、目黒記念で“泣きの一回”が入ったんだ。
ただ、池添騎手にしても一度降板を言い渡されてから、オーナーサイドの都合で再度乗ることになったわけだけど、そこからモチベーションを上げるのは難しいよね。
正直、目黒記念の騎乗はそんなに悪いものじゃなかったと思うけど、凱旋門賞に向けて59kgのハンデを背負ったのが響いた格好かな。状態面も大阪杯ほどの出来にはなかったしね。あれで結果を残せなかったというのは、ちょっと気の毒だよ」(別の記者)