【JRA選抜チーム編】「日本VS世界」ワールドオールスタージョッキーズ参加騎手の「騎乗馬の質」まで徹底解剖!WASJ最有力候補はどの騎手か!
◆川田将雅(JRA代表) 総合期待値「32」
「今年のダービージョッキーの苦戦は必至か……真価を示す時」
1R ウォーターミリオン [C]→[C] 2R ワールドレーヴ [A]→[A‐] 3R レオパルディナ [B]→[B‐] 4R メイショウテッサイ [D]→[D]
今年の日本ダービーをマカヒキで制したことで、ダービージョッキー枠による出場となった川田騎手。残念ながら秋の凱旋門賞で乗ることはできないが、律儀な川田騎手らしく、この舞台でもしきりにマカヒキの関係者に感謝の意を示していた。世界に向けて、ここで大きくアピールしたい。
ムラはあるもののA評価のワールドレーヴは、十分に1着が狙える逸材だ。前走は函館ながら同じ洋芝の2000mでクビ差の2着。他にも3着が2度あり、このクラスでの力は上位。だがその反面、着外も5回あり成績に安定感がない。札幌は昨年の札幌日経オープンで格上挑戦ながら3着するなど得意な舞台。”良い”ワールドレーヴを引き出したい。
3Rのレオパルディナも苦しいB評価だ。2歳時に小倉2歳Sで2着したため、しばらくオープンクラスを走っていたが大敗続き。2走前からようやく現級に降格したが12着、5着。5着だった前走は勝ち馬から0.3秒差を見せ場もあったが、B評価だけにそれ以上を狙いたい。C評価のウォーターミリオンは初の2600m戦が鍵。これまで2000mまでしか経験がないが、父がハーツクライだけに前進を期待。D評価のメイショウテッサイは1ケタ着順が目標か。
◆C.ルメール(JRA代表) 総合期待値「38」
「クールなルメールは、ここも淡々と天下を狙う」
1R ララエクラテール [B]→[C]
2R サトノレオパード [D]→[C]
3R アドマイヤスカイ [C]→[D]
4R クインズミラーグロ [A]→[A+]
全体リーディング2位、関西1位での出場。JRA代表チームにとっては助っ人外国人のようなものか。すっかり日本競馬に溶け込んでいるC.ルメール騎手が、トリコロールではなく日の丸を背負って世界と戦う。当然ながら、優勝候補の一人。
A評価のクインズミラーグロは紫苑S勝ちや福島牝馬S5着の実績があり、本来こんなところで戦っている馬ではない。今夏いきなり1000万下へ2段階降級して、挑んだ前走は3着。2走目の今回は、取りこぼせない立場だ。
すでに現級勝ちの実績があるとはいえ、ララエクラテールのB評価は如何なものか。この夏に再び現級へ降格したが、仕切り直しの前走は今回と同舞台で11着惨敗。厳しい勝負になりそうだが、貴重なB評価だけに上位に食い込みたいところだ。C評価のアドマイヤスカイもかなり厳しい。3走前に現級に勝ち上がったが、ここ2走はいずれも2ケタ着順。ルメール騎乗で変わり身があるか。D評価のサトノレオパードは休養明けだが、悪くない一頭。仕上がりによっては面白い存在になりそうだ。