「ステイゴールドの牝馬は大物になれない」力尽きたレッドリヴェールからサトノダイヤモンド妹に継承されたステイ牝馬のジンクス「最後の大物」は常識を覆せるか
30日、2013年の阪神ジュベナイルF(G1)を制したレッドリヴェール(牝5歳、栗東・須貝厩舎)が左前腱周囲炎のため、現役引退することとなった。
3歳時は日本ダービーに挑戦するなど、早くからトップ戦線で活躍したレッドリヴェールだが、勝利は2歳の阪神ジュベナイルFが最後。結局、完全復活することなくターフを去ることとなった。
関係者やファンにとっても残念な結果であるが、レッドリヴェールは「ある方面」で非常に重要な存在だっただけに引退が惜しまれる。
現在、日本の競馬界を牽引している種牡馬といえばディープインパクトとキングカメハメハの「2強」が真っ先に挙げられるだろうが、こと「大物」の輩出でいえば、ステイゴールドはこの「2強」と肩を並べる存在といえる。
三冠馬で凱旋門賞でも2年連続2着するなど、近代史に残る名馬となった金色の暴君・オルフェーヴル。その兄でG1を3勝したドリームジャーニー。21世紀の葦毛の怪物といわれたゴールドシップ。春の天皇賞を連覇したフェノーメノ。宝塚記念を制して凱旋門賞でも2着したナカヤマフェスタなど、層々たる大物を輩出したステイゴールド。
しかし、実は上記した名馬たちを始め、大きな活躍をしたステイゴールド産駒はすべて「牡馬」なのだ。
当たり前の話だが、牡馬と牝馬の生まれる可能性は大雑把に述べれば半々だ。ステイゴールドに限って、牡馬ばかりが生まれているわけではない。しかし、大活躍するステイゴールド産駒は決まって牡馬だ。