【ローズS(G2)展望】JRA2歳女王ダノンファンタジー復活へ! 飛躍を狙う「実力馬」が集結!!
15日(日)には、3歳牝馬クラシック最終戦・秋華賞のトライアル第37回ローズS(G2)が開催される。牝馬クラシックを彩ってきた実力馬が激突。この重要な1戦へ、出走予定の注目馬を取り上げたい。
人気を集めそうなのは、巻き返しに燃える2歳女王ダノンファンタジー(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
阪神JF(G1)勝ちを含み4連勝と快進撃を見せた素質馬。しかし、単勝2.8倍の1番人気に推された桜花賞(G1)は4着と完敗を喫してしまう。キャリア初の馬券圏外という悔しい結果に終わった。
続くオークス(G1)も5着と敗北。懸念されていた距離の問題が、大きく影響した印象だ。しかしながら、2歳女王として格好は付けた結果とも言えるだろう。やはり潜在能力は侮ることはできない。稽古の動きも上々で調整は順調。距離短縮がプラスに働きそうな今回は、復活も十分にあり得る。
オークスで4着と好走したウィクトーリア(牝3歳、美浦・小島茂之厩舎)にもチャンスはある。
函館の新馬戦は逃げ切りでレコードV。その後は中団から差す競馬を試みて結果を残せなかったが、今年の2月に新馬戦以来の逃げを打ち2馬身差をつけて勝利を収めた。
続くフローラS(G2)も逃げを予定していたが、出遅れて後方からの競馬となってしまう。それでも、力強い伸び脚を見せ差し切って重賞初制覇を達成した。続くオークスも大きく出遅れてしまったが、直線では鋭い伸びを見せて4着を確保。敗れはしたが存在感は示した。戦法に幅が広がった点は収穫だろう。
稽古では軽快な走りで好調をアピール。力を出せる状態にあると考えていい。「精神的にも成長している」と陣営から自信みなぎるココは、上位争いが濃厚だ。
桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ(牝3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)も人気を集めそうな1頭。チューリップ賞(G2)で2着と好走すると、桜花賞では大接戦の2着争いをものにし地力の高さを証明した。
続くオークスは12着と大敗したが、やはりダイワメジャー産駒は2000m以上に不向きという印象だ。距離が長過ぎたという感想に尽きる。悲観する必要はないだろう。距離短縮で巻き返しは可能だ。