【重賞展望・新潟記念(G3)】サマー2000シリーズ最終決戦に「夏の王者」を狙う好メンバーが集結!栄冠を手にするのは一体どの馬か!
札幌記念(G2)に昨年の年度代表馬モーリスが出走した影響もあるのだろうか。
4日に開催される新潟記念(G3)には例年にない好メンバーが集った。サマー2000シリーズ最終戦ということもあって、この夏に活躍した馬たちが一堂に集結。まさに最終決戦に相応しいメンバー構成となった。
まずは七夕賞(G3)を勝ったアルバートドック(牡4歳、栗東・須貝厩舎)から触れておきたい。
2月の小倉大賞典(G3)に続き、七夕賞で重賞2勝目を上げたアルバートドック。引き続き鞍上にリーディングの戸崎圭太騎手を迎えたことからも、優勝筆頭候補に違いない。だが、カギを握るのは前走からさらに1kg増えた58㎏という斤量。勢いのあるライバルたちを迎えての激しい戦いが予想されるため、この1kg増が微妙な影響を及ぼす可能性もある。
一方、体調の方は極めて順調。「新潟は初めてだが直線の長いコースは、じっくりためられるので競馬がしやすいと思う。サマー(2000シリーズの)王者も意識できるデキで臨めそうです」と陣営のトーンは明るい。ここで重賞3勝目を上げれば、秋には天皇賞が見えてくるはずだ。
その七夕賞で2着だったダコール(牡8歳、栗東・中竹厩舎)からはこの一戦に懸ける意気込みがひしひしと伝わってくる。
七夕賞でアルバートドックに半馬身届かない2着に敗れた後、小倉記念では1番人気に推されながらも不利を受けて4着。サマー2000シリーズ王者になるには、ここを勝つしかないが、陣営は主戦の小牧太騎手の降板を決断。新たにM.デムーロ騎手を配して勝負に出た。
「この中間も順調。新潟コースでは重賞を勝っているし、鞍上を替えて改めて期待したい」と陣営が話す通り、新潟の2000mは昨年の新潟大賞典(G3)で重賞初勝利を飾った舞台。こちらもハンデは58㎏だが、背負い慣れた斤量だけに問題はない。ラスト一戦、陣営の思いは届くだろうか。