【神戸新聞杯(G2)展望】サートゥルナーリアVSヴェロックス再び! 春クラシック2強に「未完の大器」武豊ワールドプレミアらが挑む
春のクラシックを賑わせた、この「2強」に割って入るとすれば、底知れぬスケールを秘めたワールドプレミア(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)なのかもしれない。
春は若葉Sで皐月賞の優先出走権を獲得したものの、同レースを自重。トライアルの青葉賞(G2)から日本ダービー挑戦プランが組まれたが、ソエを発症し、リタイアの憂き目に遭った。
幸い、故障としての症状は軽く、先月17日にはノーザンファーム天栄から帰厩。順調に調整が重ねられており、1週前追い切りの際は「先週より動きが良くなっているし、何とか間に合ったかな」と友道康夫調教師も手応え。「来週はジョッキーに乗ってもらいます」と、主戦の武豊騎手とのコンビで、さらなる上昇を狙う。
京都新聞杯(G2)の勝ち馬レッドジェニアル(牡3歳、栗東・高橋義忠厩舎)も、ここで存在感を示したい一頭だ。
この春は、上がり最速の末脚で京都新聞杯を勝って日本ダービーへ。しかし、スタートで出遅れ後方からの競馬を強いられると、サートゥルナーリアに次ぐ末脚のキレを見せながらも8着に敗れた。勝ったロジャーバローズが京都新聞杯で2着に下した馬だっただけに、悔しさもひとしおに違いない。
巻き返しに燃える今回は、栗東のCウッドで行われた1週前追い切りから6ハロン79.8秒、ラスト11.8秒の好時計。主戦の酒井学騎手も「直線の反応の仕方に好感が持てた」と好感触を掴んだようだ。
他にもシフルマン、ユニコーンライオンといった2勝クラスを突破した上がり馬らもスタンバイ。少頭数の争いとなりそうだが、秋競馬の行方を占う注目度の高いレースになりそうだ。
注目の神戸新聞杯は22日の15時35分に発走予定だ。