JRAアーモンドアイら「緊急事態」!? 香港デモ沈静化の見通し立たず「競馬場が標的」に……危ぶまれる香港国際競走
1日、香港最強馬ビューティージェネレーション(セン7歳、港・J.ムーア厩舎)が今年もセレブレーションC(G3)から始動。まったく危なげない勝利を飾り、同レース3連覇、連勝を10に伸ばした。
今春の安田記念(G1)に参戦する可能性があったことで、日本の競馬ファンにも知られているビューティージェネレーション。結局、参戦は叶わなかったが、12月の香港国際競走では間違いなく日本馬の大きな壁となって立ちはだかることだろう。
しかし、その香港国際競走が中止になる可能性が浮上しているようだ。
「現在、香港で大規模展開しているデモ活動に沈静化の気配がありません。香港政府は本日(4日)、市民のあらゆる権利を制限できる『緊急状況規則条例』を発令。これは1997年の中国返還後、初となる異例的処置です。
まずはデモ隊が顔を隠すことを禁じる『覆面禁止条例』を発令するようですが、“力技”とも取れる対応策に『火に油を注ぐようなもの』という声も……。
抗議活動の長期化は、避けられない可能性が高まっています」(記者)
実は、このデモ活動が香港競馬にも大きな影響を与えているという。
実際にビューティージェネレーションの復帰戦となった1日は、中国の建国70年の記念日だったが大規模なデモが行われ、ネット上では空港や競馬場の占拠を呼びかける書き込みがあったという。
幸い、実際に競馬場が占拠されることはなかったが、来場者は前年比42.5%減と約半減。
国慶節の記念レースが行われたことがターゲットになった要因だが、今後も抗議活動が過熱すれば、安全面を考慮して開催中止ということもあり得るのかもしれない。