武豊・凱旋門賞(G1)「盛り上がり過ぎ」本音“暴露”連発!? フィエールマンら日本馬壊滅を「馬場だけのせいにされたのが、すごいイヤ」

 今年の凱旋門賞後、日本の競馬メディアはこぞって欧州特有の重馬場を敗因に挙げた。

 確かに昨年、日本でアーモンドアイがジャパンCで叩き出した世界レコードが2.20.6。対して今年の凱旋門賞の勝ち時計が2:31.97なのだから、とても同じ距離のレースとは思えない。日本のメディアや識者が日本のトップホース壊滅の理由を「馬場コンディションの差」に求めるのは、ある意味わかりやすく、自然の流れだろう。

 しかし、武豊騎手は今年の凱旋門賞に出走したフィエールマン、ブラストワンピース、キセキの3頭に対して「決して、日本で言う道悪がダメな馬たちじゃない」と評価。

 その上で敗れたことに「レース後『この馬場は日本の馬はダメだよ』みたいな雰囲気があったじゃないですか。そうなってたのが、すごいイヤでしたね。馬場だけのせいにしてほしくないな』と率直な感想を漏らしている。

 さらに武豊騎手は「今回の結果で『じゃあ、どんな馬を……』それも僕は考えすぎだと思う。強い馬を連れて行けばいいと思うし、日本のトップの馬を」とコメント。

「この馬はロンシャンに合うからいいんじゃないか、という馬ではないと思う。(凱旋門賞を)勝つ馬は」と話し、「と、勝手に思っていますけどね」と独自の見解であることを述べた。

「今年の凱旋門賞は、主催するフランスギャロの発表によると10段階評価で4番目という重馬場の中で行われました。しかし、武豊騎手曰く、エルコンドルパサーが半馬身差の2着だった1999年の凱旋門賞は『もっと酷い状態だった』そうです。

そんな劣悪な環境の中でも、日本調教馬が3着馬を6馬身も突き放す一騎打ちを演じたんですから、武豊騎手が『日本のトップの馬を連れて行けばいい』と話すのも理解できますね」(競馬記者)

 実際に、今年の凱旋門賞ウィークに月曜日から滞在していた武豊騎手は「ちょっと雨は降りましたけど、そこまで降ったわけじゃない」と当時の天候を振り返っている。日本で強い競馬を見せていた3頭が惨敗したことで、メディア全体が必要以上に馬場へ敗因を求めすぎた嫌いはあるのかもしれない。

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