C.ルメール騎手「圧勝できる」一転、マカヒキがニエル賞快勝も格下苦戦に関係者苦笑い……凱旋門賞に向けて黄色信号もメディアが「ベタ褒め」する理由とは

マカヒキ(競馬つらつらより)

「最高の形で、凱旋門賞へ駒を進めます!」

 グリーンチャンネルの実況を担当した舩山陽司アナウンサーはマカヒキ(牡3歳、栗東・友道厩舎)のニエル賞(仏G2、芝2400m)をそう締めくくったが、残念ながら到底そうは見えなかった。少なくともゴールした次の瞬間は、あまりの接戦に苦笑いを浮かべる関係者の表情が大写しになっている。そこには興奮よりも、まず安堵があった。

 世界最高峰のレース凱旋門賞(仏G1、芝2400m)へ向けて大事な前哨戦となった11日のニエル賞に、今年の日本ダービー馬マカヒキが出走。レースには勝ったものの、その内容には「本番に向け大きな不安が残った」と述べざるを得ない。

 英大手ブックメーカー・ウィリアムヒル社で、単勝1.44倍の断トツ1番人気に推されたマカヒキ。その実力も然ることながらニエル賞の出走馬がわずか5頭で、G1どころかG3を勝った馬が一頭いるだけでは当然の評価だ。率直に述べて「ここで負けるようなら、本番では到底期待できない」といったメンバー構成だった。

 本番と同じフランスのシャンティイ競馬場で行われたレースは、イギリスのミッドタームがハナを奪い、地元フランス勢のドーハドリームがそれに続き、日本のマカヒキは3番手を追走している。3番手とはいえ、5頭しかいないので、ちょうど中団真ん中の位置ということだ。

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