JRA有馬記念「出走馬」超豪華に話題沸騰!「女王」リスグラシューVS「3歳」サートゥル&ワールドプレミアにスワーヴ、カレンのジャパンC・1.2着も参戦か
先週末のジャパンCは史上初の外国馬出走ゼロの上に、肝心の日本馬もNo.1を決めるとは言い難いメンバー。今年のジャパンCは、ある意味で歴史的なレースとなった。
しかし、だからといって現在の競馬界が決してタレント不足というわけではない。
低調だったジャパンCの「反動」というべきか、秋G1シーズンの代表レースとして双璧を成す12月の有馬記念(G1)が「物凄いメンバー」になると、早くも話題になっている。
果たして、今の競馬界の中心を彩る歴史的女王はどちらが上なのか――。
今年の年末グランプリの「主役」を務めるのは、アーモンドアイと比較されるほどの女王リスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
昨秋、悲願のG1制覇を成し遂げたリスグラシューだったが、むしろ本格化はそこからだ。年末の香港ヴァーズで世界の強豪牡馬相手に堂々の2着すると、今年の宝塚記念では凱旋門賞に出走したキセキや、先週のジャパンCを勝ったスワーヴリチャードなどを一蹴。一躍、女傑と呼ばれる存在になった。
リスグラシューがさらなる進化を見せたのが、前走の豪コックスプレートだ。オーストラリア競馬の中距離王決定戦で単勝1.7倍(JRAオッズ)に推されると、あっさりと差し切って優勝。史上初の宝塚記念&コックスプレートのボーナスもゲットし、世界女王として名を馳せている。
そんな女王に待ったを掛けるのが、3歳No,1と呼び声高いサートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
前走の天皇賞・秋では、最後の直線で伸びを欠く、この馬としては不甲斐ないレースだったが、春の日本ダービーでデビューからの連勝が止まったように、どうやら東京競馬場が合わないようだ。
しかし、有馬記念が行われる中山競馬場となるとホープフルS、皐月賞とG1・2勝が光る。母が日米オークス馬シーザリオで、兄弟もG1級の活躍馬がズラリ。ここで世代交代を成せば、競馬界を背負えるだけの大器だ。