【阪神JF(G1)展望】「超大物」リアアメリアVS「異次元の末脚」ウーマンズハート! アーモンドアイ、リスグラシューに続く女王誕生へ
この「2強」を追いかける存在が、クラヴァシュドール(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
9月阪神のデビュー戦で好位から33.1秒の末脚を発揮するなど、非凡なレースセンスを見せたクラヴァシュドールは、続くサウジアラビアRC(G3)でも牡馬に交じって2番人気の評価。翌週の朝日杯フューチュリティS(G1)の本命候補サリオスには敵わなかったが、それでも2着を確保し、その能力を証明している。
「2強」が大物感のある分、競馬ぶりが大味なのに対してクラヴァシュドールの強みは、何と言ってもレースセンス。陣営も「レースが上手という強みを生かせれば、G1でも楽しみ」と自信を深めており、混戦になればこの馬の出番か。鞍上は主戦の藤岡佑介騎手。
距離の壁さえ突き破れば、2戦2勝のレシステンシア(牝2歳、栗東・松下武士厩舎)もチャンス十分だ。
デビューは10月の京都とやや遅めな柄、好位からあっさりと抜け出して初陣を飾ったレシステンシア。前走のファンタジーS(G3)でも同じように好位から抜け出して、重賞初制覇を飾っている。
そんなレシステンシアにとって最大の課題は、やはり200mの距離延長だ。スピードの勝ったタイプだけに、鞍上の北村友一騎手の手腕が問われるところだが、リアアメリアやウーマンズハートが後方からの競馬になる可能性が高いだけに、前を泳がせてくれるなら一発があってもおかしくない器だ。
他にもファンタジーSで4着だったヤマカツマーメイド、アイビーS(L)で2着したクリスティ、萩S(L)4着のヴィースバーデンなどの伏兵陣も、2歳馬の戦いだけに逆転の可能性は十分ある。
大物感あふれるリアアメリアとウーマンズハートが激突する今年の阪神ジュベナイルFは、8日の15時40分に発走を迎える。